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島に泊まる|橋を渡る島と、船でしか行けない島

· 泊まり火編集部

島の宿を探していると、途中で気づくことがある。同じ「島」でも、橋がかかっている島と、船でしか行けない島は、まったく別の旅になる。前者は行き先が少し遠いだけの旅で、後者は移動そのものが旅程の一部になる。宿の写真だけを見比べていると、この差は見えない。

海を渡って島へ続く長い橋
Photo: Raita Futo / CC BY 2.0 (Wikimedia Commons)

橋のたもとに泊まる: VILLA MIKURI TSUNOSHIMA

VILLA MIKURI TSUNOSHIMA(ヴィラミクリ角島)公式サイトよりヴィラ角島・長門(山口) · 山口県VILLA MIKURI TSUNOSHIMA(ヴィラミクリ角島)最大8名施設ページを見る →

山口県下関市豊北町、角島大橋のたもとに建つ一棟貸しのプライベートヴィラ。角島大橋と日本海のオーシャンビューで、本格バレルサウナとBBQを備える。定員8名、無料Wi-Fiあり。予約は電話またはメールで受け付けている。

橋の島の良さは、時刻表がないことに尽きる。着いてから「やっぱり本土側のスーパーに戻ろう」ができるし、朝の光がよければもう一度橋を渡ればいい。橋そのものが目的地になっている島では、渡る時間を自分で選べることが価値になる。

同じ構造の島は各地にある。淡路島(明石海峡大橋)、しまなみ海道の生口島や高根島、天草(天草五橋)。いずれも本土から地続きの感覚で行けて、島に着いてからの自由度が高い。

船で渡る島: 佐渡シーサイドヴィラ

佐渡シーサイドヴィラ(THE SEASIDE VILLA 佐渡島)公式サイトよりヴィラ佐渡島(新潟) · 新潟県佐渡シーサイドヴィラ(THE SEASIDE VILLA 佐渡島)最大6名 · 28,000円〜 / 泊施設ページを見る →

新潟県佐渡市小木町、佐渡島南部の小木にある貸別荘。全ヴィラから海を望み、4名タイプと6名タイプがあって、6名タイプはサンセットビュー。夏に開くプールとジャグジー、BBQ(レンタル)、造り付けキッチンを備える。ペットは事前連絡と条件つきで可。料金の目安は28,000円〜/泊。小木港から車で向かう。

佐渡は新潟港と直江津港からのフェリーが入口になる。ここから旅の設計が変わってくる。車を載せるか、島で借りるか。車を載せれば荷物を積んだまま行けるが、車両航送は枠が限られていて、連休は早く埋まる。島でレンタカーを借りるなら台数の確保が先だ。どちらにしても、宿より先に押さえるものがある。

港に入ってくる離島航路のフェリー
Photo: Olegushka / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)

飛行機で渡る島: ベアーズステイ久米島ヴィラ

ベアーズステイ久米島ヴィラ公式サイトよりヴィラ久米島(沖縄) · 沖縄県ベアーズステイ久米島ヴィラ最大6名 · 41,000円〜 / 泊施設ページを見る →

沖縄県久米島町比嘉、全3棟(フクギ・サンニン・ユウナ)の一棟貸切ヴィラ。各棟は91㎡の3LDKで定員6名、キッチンと洗濯乾燥機を備え、セルフチェックインに対応する。久米島空港・兼城港からタクシーやレンタカーで約15分、イーフビーチまで車で約4分。那覇空港からは飛行機で約35分。料金の目安は41,000円〜/泊。

離島の中でも、空路がある島は時間の読み方が違う。35分で着くかわりに、最終便を逃すと翌日になる。洗濯乾燥機があるヴィラが多いのも、島の滞在が長くなりがちだからだ。荷物を減らして、洗って、長くいる。それが島の泊まり方に合っている。

港から5分の別荘: ヴィラ汐音 小豆島

ヴィラ汐音(しおん)小豆島公式サイトよりヴィラ小豆島(香川) · 香川県ヴィラ汐音(しおん)小豆島最大8名施設ページを見る →

香川県小豆島町坂手、海沿いの別荘を一棟まるごと貸し切る宿。最大8名で、BBQ設備と専用キッチン、Wi-Fi、洗濯機、バルコニー、駐車場を備える。坂手港から車で約5分(約1.7km)。2022年春にリニューアルしている。

小豆島は橋がなく、高松や姫路、神戸などからフェリーで渡る。港から5分という距離は、船の島では大きな意味を持つ。到着が夕方でも暗くなる前に着けるし、翌朝の便に合わせて出るのも楽だ。島の宿を選ぶときは、島のどこにあるかより、港からどれだけ近いかを先に見るといい。

渡り方で変わる、5つの実務

島の宿を予約するとき、本土の宿では考えなくていいことがいくつか増える。

  1. 車をどうするか。 橋なら自分の車。船ならフェリーに載せるか、島で借りるか。島のレンタカーは台数が少なく、宿より先に埋まることがある。
  2. 最終便の時刻。 帰りの船や飛行機の最終便から逆算してチェックアウト後の予定を組む。特に冬は便数が減る。
  3. 欠航の可能性。 荒天で船が止まることは実際にある。宿のキャンセル規定に欠航時の扱いが書かれていないことが多いので、予約時に聞いておく。
  4. 買い出しの場所。 島のスーパーは閉まるのが早い。素泊まりなら、乗船前に本土側で買うか、島の店の営業時間を調べておく。
  5. 給油。 島のガソリンスタンドは日曜休みや夕方までのことがある。レンタカーの返却前に慌てないよう、最初に位置を確認しておきたい。

どれも面倒に見えるが、この面倒さこそが島の宿の効きめでもある。船に乗った時点で予定が固定されるので、着いてからは何も足せない。動けないことが、そのまま「何もしない」に変わる。

よくある質問

島の宿はレンタカーが必要ですか?
橋で渡れる島は自分の車でそのまま行けます。船の島では、フェリーに車を載せるか、島でレンタカーを借りるかの二択になります。島のレンタカーは台数が限られるため、宿と同時に押さえるのが安全です。
フェリーの予約はいつすればいいですか?
車を載せる場合は早めの予約が要ります。旅客だけなら当日でも乗れる航路が多い一方、車両航送は枠が少なく、連休は埋まります。復路の最終便の時刻も、宿を決めるときに一緒に調べておくのが確実です。
船が欠航したらどうなりますか?
宿のキャンセル規定は施設ごとに異なります。荒天欠航の扱いは公式サイトに書かれていないことが多いので、予約時に確認してください。冬の日本海側など、欠航の可能性がある季節は日程に余裕を持たせるのが現実的です。

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