読みもの
旅に合う宿の選び方を、編集部がガイドとしてまとめています。内容はすべて各施設の公式情報にもとづいています。
J.M_photography #01 / Public domainコテージは5軒、貸別荘は6軒|宿が名乗らない言葉
掲載654軒の名前を数えると、コテージを名乗る宿は5軒、貸別荘は6軒しかない。ところが本文では63軒と76軒が使っている。名乗る言葉と、説明に使う言葉は別だった。
NASA / Public domain北海道にプールは0軒、沖縄に温泉は0軒|設備を決めているのは土地だ
掲載654軒を地方別に数え直すと、プールは沖縄84%・北海道0%、暖炉は北海道44%・沖縄2%で、きれいに入れ替わる。設備は宿が選んでいるように見えて、土地が決めている。ただしサウナだけが、どの地図にも従わなかった。
Paul Keller / CC BY 2.0定員は93%、浴室は7.6%|宿が書く数字と、書かない数字
掲載654軒で定員を公開するのは611軒(93%)。ところが浴室の数は50軒(7.6%)、子どもの数え方は24軒(3.6%)しか書かれていない。これまで数えてきた公開率を並べ直すと、何が書かれて何が書かれないかに、一本の規則が見えてくる。
Omegaosiris / CC0サウナは395軒、水風呂は102軒|「サウナ付き」が言っていないこと
掲載654軒のうちサウナのある宿は395軒。ところが水風呂に触れているのは102軒、ロウリュは61軒、外気浴は64軒だけだった。型式・ロウリュ・水風呂・外気浴の4つが全部書いてある宿は、395軒のうち7軒しかない。
Vladimir Kudinov / CC0「駅から徒歩」は41軒|アクセス欄が想定している来かた
掲載654軒のうち、アクセス欄に駅の名前を書いているのは318軒。けれど「駅から徒歩」と書けるのは41軒だけだった。宿がまず示す起点は高速道路の出口で197軒。徒歩12分の駅より、車で40分のICを先に書く宿がある。
Shixart1985 / CC BY 2.0定員6名で、ベッドは2名分|残りの4人が寝るところ
同じ宿に、ベッド2台の棟と4台の棟があって、どちらも定員5名。寝具の台数まで書いているのは654軒のうち106軒で、その46%がソファベッドやエキストラベッド、布団に触れている。定員の最後の数人がどこで寝るかは、たいてい別の数字のほうに書いてある。
Asurnipal / CC BY-SA 4.030,000㎡の宿に、118㎡の家が建つ|その面積はどこの数字か
室内10㎡に庭145㎡というキャビンがある。泊まり火の654軒のうち200軒が広さを㎡で書いているが、同じ㎡が客室・敷地・ドッグラン・テラスのどれを指すかで7倍違う。165㎡の部屋に175㎡のテラスが付く宿もある。
Masikyo / CC BY-SA 4.0隣の棟に、人はいるか|「一棟貸し」が貸し切っている範囲
「全4棟で、いずれも1棟貸切」。矛盾して見えて、していない。貸し切っているのは棟であって敷地ではないからだ。泊まり火のヴィラ321軒のうち158軒はヴィラ型リゾートで、敷地ごと1組と書いているのは654軒中116軒。しかもその116軒は、定員が全体より大きい。
Andrew Pons a_pons / CC0中型犬は、何キロまでか|「ペット可」のあとに書いてあること
同じ10kgを「小型犬の上限」と書く宿と「中型犬」と書く宿がある。泊まり火の654軒のうちペット可は319軒。大きさが上がると泊まれる頭数は下がり、料金は0円から15,000円まで開く。そして沖縄のペット可は6%しかない。
663highland / CC BY-SA 4.0寝室2室を、8人でどう分けるか|予約の前にする部屋割り
定員が4名から8名へ倍になっても、寝室数の中央値は2室のまま動かない。ヴィラ109軒で割ると1寝室あたりちょうど3人で、4人以上が同じ部屋になる宿が39%。そして、いびきのことは予約サイトに書いていない。
Paul Keller / CC BY 2.0料金は1棟か、1人か|「1泊いくら」が比べられない理由
5万円と1万3千円、どちらが安いかは答えられない。単位が違うからだ。料金を公開する317軒のうち1棟単位が246軒、1人単位が71軒で、分かれ目はおよそ4人。そして「1名9,500円から」が、実は9名で割った数字のことがある。
MichaelMaggs / CC BY-SA 3.0台所はヴィラに、大浴場はグランピングに|設備が分かれる理由
台所があるのはヴィラの68%とグランピングの27%。温泉が引かれているのはヴィラの4%とグランピングの27%。同じ設備の話なのに向きが正反対で、この差は建物の形から説明がつく。唯一サウナだけが両者ほぼ同率だった。